外国為替市場 (外為市場) とは FX (外国為替証拠金取引)の基礎知識

投資外国為替市場 とは、外国為替の取引が行われる場の総称で、 外為市場(がいためしじょう) とも呼ばれます。 外為市場は売買取引所が開設されている場合(ドイツ、イタリア、フランスなど) もありますが、一般には、ニューヨーク、ロンドン、東京市場などのように電話・ファックス・インターネットで相互につながる取引のネットワーク全体の抽象的な市場を指します。 ウェリントン、シドニーの市場から始まり、東京、香港、シンガポール、ドバイ、フランクフルト、ロンドン、ニューヨークの市場へとつながり、各市場が開く時間帯が隙間なくカバーして世界全体で 24時間取引可能な市場 を形成しています。

日本では1998年に「 外国為替及び外国貿易法(いわゆる外為法:がいためほう) 」が改正されて、FX (外国為替証拠金取引) への個人投資家の参入が解禁されました。 株式市場を襲った2008年夏から始まる サブプライムローン問題 の影響で、日本の FX 市場規模(預託証拠金残高) の伸びは鈍りつつも、その FX 市場規模は着実に拡大 しています。 なんと言っても、世界のFX 市場は、株式市場の規模をはるかにしのぐ 巨大なマーケット を形成しているのです。

外国為替市場 は インターバンク市場 (銀行間市場) と 対顧客市場 の2つから成ります。 インターバンク市場での取引レートを インターバンク・レート (インターバンク相場 )対顧客市場 での取引レートを 対顧客レート (対顧客相場) と言います。 インターバンク・レートを為替レートの「 卸売り相場 」に例えると、対顧客相場は「 小売相場 」に相当します。

今回は、FX (外国為替証拠金取引)の舞台となる外国為替市場の仕組みについて解説いたします。


緑 仕切り線

■ インターバンク市場 (銀行間市場)


投資インターバンク市場 に参加するのは銀行などの金融機関で、輸出入企業や個人投資家は参加できません。 インターバンク市場では、銀行同士で直接取引する「 直取引 」と、 仲介業者 (ブローカー) を介する「 ブローカー取引 」とが行われていますが、現状はブローカー取引が圧倒的に多くなっています。 インターバンク市場のマーケットを形成する為替銀行では、インターバンク(銀行間)取引専門のインターバンク・ディーラーがいて、各通貨ごとに分担して他行と取引を行っています。 インターバンク市場での取引為替レートを 銀行間相場 (インターバンク・レート) と言います。 インターバンク市場には各国中央銀行も為替相場を誘導する目的のために参入し、「 市場介入 」と呼ばれています。

銀行間取引 を区分すると、直物取引 (スポット取引)フォワード取引 (先物取引、先渡取引) および スワップ取引 に分かれます。 直物取引 (じきものとりひき) とは、FX (外国為替証拠金取引)の日々の取引のことで、決済は原則として取引日の翌々営業日(2営業日)に行われます。

フォワード取引 (先渡取引) とは、契約から3営業日以降の数月単位で区切った将来の特定日に決済を行う取引をいいます。 フォワード取引を先物取引とも言いますが、シカゴ先物市場などにみられる信用先物取引や金融先物取引とは異なり、単に先物取引といえば混同されやすいので、FX (外国為替証拠金取引)ではフォワード取引といいます。 信用取引の指す先物取引はフューチャーズ(Futures)と呼んで区別します。 フォワード取引は スポットレート とは別のレートで取引され、フォワード・レート は取引する通貨間の金利差による スワップポイント を反映した為替レートが適用されます。

サブプライムローン「 スワップ 」は直訳すると「 交換する 」という意味です。 スワップ取引とは、等価の資金(キャッシュフロー)を交換する取引の総称で、通貨や金利をあらかじめ決めた条件で交換する取引を指し、本来は外貨を調達する目的で行われるものです。 FX (外国為替証拠金取引)におけるスワップ取引には、為替スワップ取引金利スワップ取引 があります。 
為替スワップ取引は、直物取引とその逆方向(反対売買)の同額のフォワード取引(先物取引)との組み合わせ、あるいは決済日の異なる同額のフォワード取引同士の売りと買い(反対売買)を同時に組合せた取引を同一の相手と行う取引を指します。
金利スワップ取引では、取引する通貨間の金利差調整分を スワップ金利 として受け取るか、または逆に支払うことになります。

青アクア仕切線

■ 対顧客市場


銀行は、インターバンク(銀行間)取引以外にも企業や個人などの顧客とも取引しており、顧客相手の市場を 対顧客市場 と呼びます。 対顧客市場での取引レートを 対顧客相場 (カスタマーズ・レート) と言います。 対顧客相場 (カスタマーズ・レート) は、インターバンク・レート を基準として決定され、店頭に表示されることになります。 インターバンク・レートを為替レートの「 卸売り相場 」、対顧客相場を「 小売相場 」に例えられるのは、この仕組みに由来するのです。

銀行の店頭で表示される 対顧客相場 (カスタマーズ・レート) を利用する場合とは、海外への送金や輸出入の決済、あるいは海外旅行で利用する外貨や、外貨預金のための換金などの目的のために利用されます。

日本の銀行はインターバンク相場 ( 仲値 ) をもとにして、その日の対顧客相場(終日適用)である TTB (対顧客電信買相場 Telegraphic transfer buying rate)TTS (対顧客電信売相場 Telegraphic transfer selling rate) を決め、窓口で提示して企業や個人に対して通貨の売買を行っているのです。

青アクア仕切線

■ FX (外国為替証拠金取引) における取引レート


FX (外国為替証拠金取引)では、スプレッド が含まれるものの、取引レートでは不利な対顧客相場ではなく、個人投資家でもほぼ インターバンク市場 で取引されている インターバンク・レート を利用して、リアルタイムで売買できます。


関連事項

▼ インターバンク市場
▼ 対顧客市場(顧客市場)
▼ インターバンク・レート
▼ 対顧客レート
▼ 直物取引(スポット取引)
▼ フォワード取引(先物取引、先渡取引)
▼ スワップ取引
▼ 仲値 (TTM)
▼ 対顧客電信買相場 (TTB)
▼ 対顧客電信売相場 (TTS)
▼ 為替手数料 (為替コスト)
▼ スプレッド
▼ 相場の格言
▼ サブプライムローン問題
▼ FX (外国為替証拠金取引) とは
▼ FX (外国為替証拠金取引) の認知度
▼ FX (外国為替証拠金取引) の市場規模
▼ FX (外国為替証拠金取引) のメリット
▼ FX (外国為替証拠金取引) は少額資本で参入可能
▼ FX (外国為替証拠金取引) はローリスクで運用可能
▼ FX (外国為替証拠金取引) のリスク

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