含み損、含み益 とは  FX (外国為替証拠金取引) の基礎知識

債務2008年は本当に劇的な1年でした。 上半期は急激なインフレかと思えば、後半は サブプライムローン問題 に端を発し、 リーマン・ショック を経て世界同時不況になり、日本でも トヨタショック を経て一気に派遣切りなどによる大量失業、雇用不安が起きてデフレ不況となりました。

FX (外国為替証拠金取引) においては、不況となるとなかなか売りにくくなる傾向があるようです。
今回は、「 含み損、含み益 」 についてみていきましょう。


緑 仕切り線

■ 含み損、含み益 とは


売家002-1不況時には、為替相場の変動が非常に活発化するようです。 各通貨の為替相場は通常ならばそれほど動かず、緩やかな上昇下降を繰り返す 往来相場 (ボックス相場) となります。 その中で、トレンドがどう動くかを読むのは簡単ではないでしょうが、決して困難でもないといったところでしょうか。

ところが不況の時には、いつどのように動くか全く予測がつきません。 サブプライムローン問題 での リーマン・ショック といった突然の非常事態も起こり得ますし、あるいは信じられないほど相場が反発する場合もしばしば経験します。 現在保有する通貨をどのタイミングで売るべきか、きっかけがなかなかつかめずに資金が 塩漬け となることもしばしばです。

そこへさらに売買を躊躇させるのが、「 含み益 」 や 「 含み損 」 です。 含み益とは、保有する通貨について、まだ決済のための売買を行わない段階での、確定していない状態の利益です。 含み損とは、まだ確定していない状態での損失です。

投資087-4例えば、円相場が1ドル=112円の時に1万米ドル購入して、現在1ドル=110円になった場合にまだドルを保有していれば、計算上では2万円の含み損となります。 つまり、今後の相場変動でどう動くかは問題ではなく、現時点のレートで計算した場合の利益、損失が含み益、含み損と言われるのです。 まだ確定しているわけではないのに、既に利益が出たり、あるいは損したように気分にさせられますね。

含み損の場合は、損切り(ロスカット)を行うかどうか、その時点で真剣に悩みますので、まだ意識されているだけ良いのですが、問題は含み益の場合です。 含み益が出ている場合、利益が実際にはまだ確定していないのになかなか利益を確定させず、得した気分に浸っていると、すでに下降トレンドへ変わったとしても、初めのうちは下がってもまだ大丈夫だとたかをくくり、相場の回復を待っていたり、あるいは更に上がるのを期待するという気分になってしまいがちです。

変動が激しくなりがちな不況時には、これが致命的な損失へとつながりやすいのです。 くれぐれも油断せず、気を引き締めていきたいところです。


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